動物たちの健康維持に役立てたい食べ物~野草編~
漢方薬や民間薬としても利用される野草。
その中から動物たちが食べられる野草を
健康維持に役立つ効果と共にご紹介。
第4弾は「栗の葉」
実は栗の葉には薬用として利用されてきた歴史があり
今回はそんな栗の葉が持つチカラをご紹介。
栗について
・ブナ科クリ属落葉樹。
・学名:Castanea crenata
・栗の葉は艶があり、ふちは鋸のようにギザギザとした形状をしており、カブトムシが好む木として有名なクヌギの葉によく似ている。
・栗の花は蜂蜜の蜜源になるがクセが強く好みが分かれるといわれるが鉄分などのミネラルが豊富。
・栗の実はトゲトゲのイガに守られているが、実が成熟するとイガが開き地面に落下してしまう。これは動物に食べられることで遠くまで種を運んでもらうためと考えられている。
・何に使われている?
漢方薬では夏に採取した栗の葉は「栗葉(リツヨウ)」といわれる生薬になります。肺の炎症を鎮めて咳を止める・解毒し腫れをなおすというような作用がもつとされ、咳や喉の腫れには煎じたものを飲み、漆かぶれには煎じた汁で患部を洗うなどの使用方法があるそうです。民間薬としても利用され、漆かぶれ以外に毛虫刺されややけどなどに使われ、お風呂に入れればあせも・アトピー・切り傷・擦り傷に効くといわれています。
動物に与えるときは?
栗の葉には抗酸化作用・収れん作用を持つポリフェノールの一種タンニンが多く含まれており、抗酸化作用による老化防止や収れん作用による下痢止めなどの効果が期待できます。
ですが、タンニンの摂取しすぎは便秘などの症状を引き起こすことがありますので、動物の体質や・体調に合わせた量を与えるようにした方が良いでしょう。
まとめ
・栗の葉は漢方では咳・漆かぶれなどに効くとされ、民間薬としてもやけど・あせもなどに使われていた。
・抗酸化作用・収れん作用をもつ、タンニンを多く含んでいる。
・タンニンの収れん作用により、下痢の改善効果が期待できるが与えすぎは恐れがあり注意が必要。