
その1袋のフードが、“明日”を生きる力になる。
ペットと災害時を生き抜くために──“もしも”に備える支援体制とは?
災害時、ペットはどうなるのか?
地震、台風、豪雨など、自然災害の発生頻度が高まっている近年。
「備えあれば憂いなし」と防災対策を進めるご家庭は増えています。
しかし、「ペットと一緒に避難する準備」はできていますか?
避難所で受け入れてもらえなかったら…?
フードや水が尽きたらどうすれば…?
ケージもキャリーも持ち出せないときは…?
災害時に取り残される命。それは、人と暮らすペットたちかもしれません。
実際に起きた、支援が届かなかった命のこと
過去の大災害では、多くのペットが苦しい状況に置かれました。
たとえば2016年の熊本地震では、
避難所でペット同伴が認められず、犬や猫が自宅に取り残されたり、やむを得ず手放されたりする事例が相次ぎました。
2011年の東日本大震災では、飼い主と離れ離れになった動物たちが、食料もなくさまよい続けたという記録もあります。
「命を守る支援が、届かなかった。」
それが、災害時に繰り返されてきた現実です。
飼い主が“いま”からできる防災対策
まず第一に必要なのは、「自分の家族(=ペット)」の命を守る意識です。
災害時に慌てないよう、以下の備えをおすすめします。
必須の備蓄リスト(最低3日分、理想は7日分)
ドライフード/缶詰などのペットフード
飲料水(ペットのサイズに合わせて多めに)
シーツ、猫砂、タオル、ウエットティッシュ
キャリーケース、リード、首輪
ペットの顔写真/健康手帳コピー
その他の備え
同行避難が可能な避難所を事前に調べておく
飼育状況や健康状態をメモして持ち出せるように
信頼できる預け先(親戚・知人・団体)をリストアップ
それでも足りない、災害時の支援体制の実情
現状、日本の防災計画においてペット支援の優先順位は低いのが実情です。
ペット用品の支援物資が後回し
多頭飼育や小動物、爬虫類などへの対応がない
誰に、どこで、何を支援すればよいのか情報がバラバラ
つまり、「支援を届けたい人も、受けたい人も混乱している」状況なのです。

ペットフードバンクが“もしも”を支える仕組みになる
そうした課題に対応するため、私たち**GSA-JAPAN(日本動物福祉映像倫理委員会)**は、
総合ペットフードバンクを立ち上げ、あらゆる命への支援を届ける体制を整えています。
総合ペットフードバンクとは?
犬・猫だけでなく、ウサギ・モルモット・インコ・カメ・イグアナなど多種多様な動物が対象
余剰在庫や賞味期限間近のフード・用品の寄付を受付
通常時は困窮飼い主や保護団体へ、災害時は被災地へ支援を展開
オンラインフォームで支援申請・マッチングが可能
この仕組みによって、災害時でも支援物資をタイムリーに動かすことが可能となります。
命を守る支援体制は「平時」からしか作れない
災害は突然やってきます。
でも、その時に助けを届けられるかどうかは──“平時の備え”にかかっているのです。
私たちは以下のような形で、企業・団体・個人からのご協力をお待ちしています。
協力方法 | 内容 |
---|---|
フード、ペット用品、冷凍エサ、ケージ等 | |
運営資金、倉庫費用、輸送支援など | |
SNSでの発信、企業サイトでの紹介 |
まとめ|“もしも”のとき、命を守れる社会をつくるために
ペットは「家族」。
そう口にする人は多くても、いざという時に守る仕組みを持っている人は、まだ少ないのが現実です。
災害に負けない命の備えは、今から始めることができます。
「余っているフードを活かしたい」
「保管されているケージを役立てたい」
「協賛というかたちで社会貢献したい」
そんな一人ひとりの想いが、“命を守るインフラ”をつくります。