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動物たちの健康維持に役立てたい食べ物~ドライフルーツ編「梨」~

動物たちの健康維持に役立てたい食べ物~ドライフルーツ編~
第7弾は「梨」
シャリシャリとした触感が特徴的な秋の味覚、梨。
梨の持つ健康効果は?

梨の基本データ

・バラ科ナシ属。
・品種にもよるが夏~秋にかけてが旬。
・梨は主に和梨・中国梨・西洋梨の3つがあり日本で一番多く出回っているのは和梨
 さらに和梨は皮の色で2つに分けられ青っぽい色の皮の青梨、赤
っぽい色の皮の赤梨がある。

ドライ梨に含まれる成分は?

ドライ梨には

ポリフェノールはほとんどの植物に含まれる色素や苦み、渋みのもとになっている成分で8000種類以上もの種類があるといわれています。有名なものではアントシアニンやカテキン、セサミンなどがあり、それぞれ独自の効果と抗酸化作用を持っているのが特徴です。

糖アルコールの一種で甘みがあり、虫歯菌のエサにならず虫歯になりにくいことや消化吸収されにくいことから甘味料としてよく使われている成分。緩下作用があり摂取量や体質によっては、お腹が緩くなるため注意が必要。

その名の通り水に溶けない食物繊維で、水分を吸って膨らむ性質があり、その性質により大腸内の便が
かさましされ便の量が増えます。他に腸内の有害な物質を吸着し一緒に排泄される作用も。

などの成分が含まれています。

期待できる効果

ドライ梨に含まれる成分によって期待できる効果とは?

便秘の予防・改善

大腸内で水分を吸って膨らんだ不溶性食物繊維により便が水分を含み増え、腸の蠕動運動を促してくれるため便秘の予防・改善に効果的。さらにソルビトールには緩下作用があり、こちらも便秘の予防・改善に効果を発揮します。

ガンや病気の予防

ポリフェノールが持つ抗酸化作用により、ガンや老化の原因にもなるといわれている活性酸素の増えすぎを抑えることでガンや老化の予防になり、不溶性食物繊維が腸内の有害物質の排出することで大腸がんなどの予防効果があるとされています。

動物に与えるときの注意ポイント!

梨の種にはリンゴと同じく、体内で有害となる成分が含まれており、人間の場合は大量に食べない限り害はないとされていますが動物は人間よりも少量で影響が出る可能性があるため、もし種が残っている場合は取り除いたほうがよいでしょう。
また梨に含まれるポリフェノールなどの成分は皮に多い為、皮ごと与えたいところですが消化しにくい為与える量や動物種には注意が必要に。

まとめ

梨には含まれるポリフェノールや不溶性食物繊維による、ガン予防や便秘改善効果が期待できますが、一方で与えすぎると下痢や消化不良を引き起こしてしまう可能性もあるため、与える量や与える動物の体質には注意しながら動物たちの健康維持に役立てたいですね。