動物たちの健康維持に役立てたい食べ物~野草編~
漢方薬や民間薬としても利用される野草。
その中から動物たちが食べられる野草を
健康維持に役立つ効果と共にご紹介。
第5弾は「レッドクローバー」
クローバーの仲間で名前の由来となった赤い花が特徴の野草。
レッドクローバーを摂取するとどのような効果があるのでしょうか?
レッドクローバーについて
・マメ科シジャクソウ属多年草。
・学名:Trifolium pratense
・もともとはヨーロッパなど原産とする外来種で家畜の牧草用として輸入され全国に広まり定着している。
・名前の通り花が赤く和名では「アカツメクサ」や「ムラサキツメクサ」と呼ばれている。
・普通のクローバー(シロツメクサ)と葉の生える位置が違い、花のすぐ下に葉がある。
・何に使われている?
レッドクローバーを乾燥させたものはハーブとしてハーブティーなどに使われており、エストロゲン様作用による更年期の不調やPMS(月経前症候群)の改善効果や抗炎症作用・鎮咳作用による咳や喉の痛みなどに効果的とされています。他にもデトックス効果によるむくみや肌荒れの改善にも良いとされています。
漢方ではレッドクローバー(花・茎・葉)は生薬「紅車軸草(コウシャジクソウ)」と呼ばれ、けいれんを鎮める・咳止め・喘鳴の効果があり、主に風邪や喘息などに使用されていたそうです。
動物に与えるときは?
レッドクローバーには抗酸化作用を持つフラボノイドの一種イソフラボンや抗血液凝固作用や抗菌作用があるクマリンなどが含まれており、老化防止やガン予防・血流改善、骨密度低下の予防などの効果が期待されています。
ですが、レッドクローバーの与えすぎは高カロリー・高タンパクなマメ科の植物の取りすぎにより、肥満・結石・鼓脹症などをおこす可能性や、イソフラボンの取りすぎによるホルモンバランスへの影響などが心配されています。
まとめ
・レッドクローバーはハーブや漢方薬として利用され、風邪やPMSなどに効果があるとされている。
・イソフラボンやクマリンなどガン予防や血流改善などの効果が期待される成分を含んでいる。
・牧草として利用されるなど、高栄養だが食べすぎは肥満・結石・鼓脹症などをおこす可能性がある。